「立皇嗣の礼」反対行動【報告】11.8デモ報告

一一月八日、次の天皇が秋篠宮であることを国内外に知らしめるための儀式「立皇嗣の礼」が行われた。この儀式は、もともと今年四月一九日に予定されていたが、新型コロナ感染拡大状況下で延期になっていた。延期決定後の四月一九日にも実行委有志の呼びかけで、一キロ先は皇居という地点・東京駅前の「行幸通り」で「天皇も後継ぎもいらない!」緊急行動を行った。

そして一〇月、「立皇嗣の礼」の一一月八日決定の報道を受け、解散間際にあった8・15実行委は急遽、緊急抗議行動(デモ)を呼びかけることに。昨年から続く天皇「代替わり」の締めくくりとして行われる、しかも国事行為の天皇イベントに抗議の声をあげないわけにはいかないのだ。あらためて「天皇も跡継ぎもいらない!」の声を上げるために、四月に使った横断幕を引っ張り出し、プラカードを用意して、原宿駅からすぐの神宮橋に集まった。

デモ出発までの三〇分ほど、反戦反天皇制労働者ネットワーク・東京、アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館、そしてオリンピック災害おことわり連絡会の友人たちから、熱いアピールをもらった。実行委からも「立皇嗣の礼」反対のアピールを読み上げ、デモ出発。

デモでは、右翼が繰り返し突っ込んできて、右翼に突き飛ばされた参加者の一人が転倒させられるという事態も生じた。暴力的に介入してくる右翼は警察によって歩道に押し戻されたが、すぐにまた同じことを繰り返していたと、参加者からの怒りの報告もあった。転倒した参加者は全治一週間。幸いひどい怪我ではなく良かったが、右翼の暴力行為を黙認する警察には抗議する予定だ。

緊急行動ではあったが、最終的には参加者九〇人ほどで、アピール行動とデモを最後まで賑やかにやり遂げることができた。コロナ感染拡大で疲弊する社会にあって、膨大な税金をこのような儀式につぎ込むことに、疑問を持つ人も多いはず。道ゆく人々に、その矛盾を伝えることはできたのではないか。参加されたみなさま、お疲れさまでした。

天皇制はこれからも続く。私たちは「天皇も跡継ぎもいらない」「民主主義に天皇はいらない」そして「天皇制の戦争責任追及」の声を上げ続けるしかない。これからもともに歩こう!