「退位特例法」反対行動【声明】「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」成立糾弾!

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」は6月9日、参院本会議において可決・成立させられてしまいました。天皇の「意向表明」から始まったこの法案は、その経緯自体が違憲であり、そのことが問われないまま、国会をパスさせようとする異常な議会運営がありました。もちろん、その法案自体違憲性が高い、問題だらけのものでした。実質的な異論なしで、全会一致で早期可決された天皇翼賛状況は、強く批判されなければなりません。

私たちは、憲法を守るべき義務を負う天皇や議員たちが、こぞって違憲行為に走っている状況について、国会に向けて直接、批判の声を上げ、天皇制タブーが議会に及んでいることの非を訴えるべく、以下の共同声明をまとめました。この文書は、同法案が国会提出された5月19日にマスコミ等に一斉発信し、22日には国会議員宛申し入れ文を、衆参の全議員にポスティングしました。さらに25日昼には、衆院第二議員会館前で集会をもち、リレーアピールと情宣行動を行うとともに、同日、天皇に対する抗議文を内閣官房に提出する行動にとりくみました。

一連の天皇「代替わり」に反対していく闘いははじまったばかりです。これからも、広くつながり合って、天皇制反対の運動を拡げていきましょう。

2017年6月9日

8.15反「靖国」行動(準備会)

 

「退位特例法」反対行動【集会案内】新たな「天皇代替わり」に抗うための6.4討論集会に参加を!

昨年8月の天皇メッセージ以降、新たな「天皇代替わり」に向けた準備が急ピッチで進められ、今国会では、そのための特例法が全党一致で可決されようとしています。今回の「天皇代替わり」は、30年前とは違って、「服喪」なき「奉祝」のみの「天皇代替わり」です。30年前には天皇(制)の戦争責任」批判を中心に反対運動に取り組むことができ、一定の支持を得ることができましたが、今回は、反対運動を組みにくいことは確かです。しかしながら、「天皇制の延命=国体護持」を自己目的化した生前退位→譲位を簡単に許すわけにはいきません。どのように、新たな「天皇代替わり」に抗っていくのか、知恵を出し合い、議論をしていきましょう。

30年前に各地で「天皇代替わり」反対の取り組みを担った方も、30年前のことは知らないけれど、今回の「天皇代替わり」について違和感を感じる方も、是非お集まりいただき、「天皇制はいらない」の輪を是非ひろげていきましょう。

▼発題

岡田健一郎(高知大学・憲法学)
「憲法学から見た天皇問題(仮)」
中村利也(差別・排外主義に反対する連絡会)
「差別・排外主義問題と天皇制」

▼日時 2017年6月4日(日)14時開場

▼場所 YMCAアジア青少年センター(韓国YMCA)3階AB室
JR水道橋駅徒歩8分

8.15反「靖国」行動実行委員会(準備会)