2019.4.27-5.1おわてんねっと【報告】反天WEEKとして取り組んだ 4・28−29行動

 今年の4・28 ─ 29 行動は、事前にお知らせしていたとおり、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」(おわてんねっと)の反天WEEK の一環として取り組みました。例年の4・28 ─ 29 実の呼びかけ団体が、おわてんねっとの呼びかけ、あるいは賛同団体として一緒に活動していることもあり、日程的に天皇退位・新天皇即位に重なる、というわけで「おわてんねっと」呼びかけの反天WEEK の行動として準備することとなったわけです。

 通常ならば実行委への賛同を募るところですが、主催も会計も別なので、行動へのカンパをお願いをしていました。そして、実にたくさんの方がカンパをいただき、お金の心配をすることなく、連続行動の準備を進めることができました。ありがとうございました。カンパということもあり、お名前の公表可否についても確認ができていませんので、それぞれのお名前の公表は差し控えます。

 

■反天WEEK、のべ一〇〇〇人超え
─以下、簡単な報告です。

▼四月二七日、「アキヒト退位・ナルヒト即位!? 今こそ問い直そう! 天皇制」練馬集会

 これはアキヒト退位・ナルヒト即位問題を考える練馬の会主催。主催がおわてんねっとの賛同団体でもあり、おわてんねっと協賛の地域集会として反天WEEK行動のスタートを切っていただいた。もちろん、おわてんねっとも協力・参加した。

 講師は伊藤晃さん。「象徴天皇制の正体」として多面的に分析・問題提起され、天皇により「日本人」としてなすべきことが指し示されることに、民主主義的痛覚を感じることの大事さを、参加者に訴えた。反天WEEKのとても有意義なスタートだった。参加者一〇〇名。

▼四月二八日、「沖縄デー」集会

 講師は天野恵一。「沖縄とアキヒト天皇の歴史」を丁寧に分析。いまTV・新聞等では、沖縄に心を寄せ続けてきたというアキヒトを、人々とともに苦楽をともにする象徴天皇像として盛んにアピールしているが、それがいかに欺瞞であるのか、さまざま
な事例をあげて語った。

 そして、明仁がやってきたことは、天皇と沖縄戦、天皇と軍隊、天皇と基地問題を、すべて切り離して考えてしまう思考の経路をつくり出したと指摘・批判した。

 一坪反戦地主会関東ブロックの与儀睦美さん、沖縄機動隊派遣住民訴訟の岩川碧さん、香港人靖国抗議見せしめ弾圧を許さない会の和仁廉夫さんからアピール。参加者一二〇名。

▼四月二九日、「昭和の日」反対立川デモ

 昭和記念公園近くにある緑町公園で、出発前の集会を経てデモ出発。

 集会では、立川で長く反基地運動を長く続けてきた立川自衛隊監視テント村の岩下雅裕さん、スペースFの遠藤良子さん、日本軍慰安婦問題を訴えた大学教員の梁・永山聡子さん、地域でミニコミ活動を続ける『戦争と性』発行人の谷口和憲さん、元三多摩地域住民で反弾圧などの活動を続ける加名義泳逸さんからアピール。

 そして、旧陸軍の基地が米軍基地となり、砂川闘争を経て人々の力で取り返したその土地が、昭和記念公園や昭和天皇記念館となるという、戦争(基地)と天皇に翻弄された土地の歴史をめぐるデモ。緑町公園から自衛隊基地、昭和記念公園、昭和天皇記念館に抗議を声をあげながら練り歩いた。地域に歴史あり、を教えてくれる集会とデモだった。参加者一五〇名。

▼四月三〇日、「退位で終わろう天皇制!」新宿大アピール

 小雨の中、右翼と警察に囲まれながらも、新宿アルタ前の一等地を占拠する形で、予定より早い時間からスタート。警察と右翼に囲まれ、一等地とはいえ実際は「閉じ込められた」状態で、予定のチラシ配りはできなかった。しかし、チラシ配りでは作れない解放的な意思表示の場ともなり、結果的には大成功。

 集合時間までしばらく時間はあったが、早々に黄金の反天竜が游ぐドハデな長い長い横断幕を拡げ、アピールとシュプレヒコールを開始。おっちんず
の歌「天皇制はいらないよ」も高らかに響き渡った。結果として2時間以上も続く賑やかなアピール大会となった。

 そして、五時から始まった明仁天皇退位式がアルタの大画面に映し出され、参加者はこの式典の間中、抗議の声をあげ続けた。それは、「国民こぞって祝う」とする政府による「祝い」の強制への公然
とした抗議行動となった。参加者の「終わりにしよう天皇制」の声がアルタ前に響き渡り、右翼・警察がいても、楽しくて解放的な時間をつくり出せた。緊張と解放感という不思議な場でもあった。お疲れさまでした。参加者一五〇名。

▼五月一日、新天皇いらない銀座デモ

 新橋駅前のホール集合。会場では床にも人が座り、立つ人も多く、会場からも人が溢れ出した。最終的には、三方に分かれた廊下にも人が溢れる状況
となり、人いきれで窒息しそうな廊下はドアを開けて空気を入れる、という状況。

 デモ出発前の1時間、女性と天皇制研究会の松井さん、おことわリンクから鵜飼さん、 民族問題研究の太田昌国さん、WAMの渡辺美奈さん、ダイレクトアクションの仲間、home ら連、即位大嘗祭違憲訴訟の吉田哲也弁護士、と次々に短くも濃く熱いメッセージが会場内外の参加者に送られた。最後におっちんずの「天皇制はいらないよ」の歌。

 そして雨のなか、新天皇の即位を祝わない、終わりにしよう天皇制の大きな声を銀座の街に届けた。長い縦断幕2本、数本の横断幕、たくさん用意したプラカードやのぼり旗など、準備したもの全部が登場できるほどの大きなデモとなった。参加者
五〇〇名!

*反天WEEK中、いつも元気づけてくれたおっちんずの「天皇制はいらないよ」をまだ聴いたことのないみなさま、以下で聴けます。
 http://han.ten-no.net/?p=432

 「祝い」一色に塗り上げようと政府・マスコミが画策する中、天皇制反対、終わりにしよう天皇制! の声を連日示すことができた。大成功だったと思います。参加されたみなさま、本当にお疲れさまでした。また、首都圏だけでなく、この一週間、各地で「退位・即位」を考え、抗議し、「天皇制はいらない」の声をあげる取り組みがなされたことも、付記しておきます。

■8・15行動もおわてんねっとで呼びかけます!
 参加と協力、カンパをお願いします!

今年の8・15反「靖国」行動も、「終わりにしよう天皇制! 『代替わり』反対」を掲げ、おわてんねっとの行動として準備する予定です。

徳仁が天皇として迎える最初の「全国戦没者追悼式」、そして靖国への閣僚たちの参拝。七四年前に敗戦を迎えた日本の侵略戦争と植民地支配の歴史、その歴史に対する無責任の象徴としてあり続けている象徴天皇制批判を、新天皇・徳仁天皇制批判の行動としてつくり出さなくてはなりません。だから、天皇退位・新天皇即位に反対する行動をともにつくってきたおわてんねっとの仲間とともに、大きな枠で行動をつくり出していきたい。引きつづき、みなさまのご協力をお願いします。参加とご支援、カンパをお待ちしています。