沖縄・安保・天皇制を問う 4・28―29連続行動 報告集

沖縄・安保・天皇制を問う 4・28―29連続行動 報告集です。
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 今年の4月28日は、1952年サンフランシスコ講和条約発効と日米安保条約発効から70年である。さらに70年前に切り捨てられた沖縄の日本「復帰」から50年目となる。対中国包囲網で戦争準備を進める日米両政府により、琉球弧が再び戦場とされる危機が強まっているなかでもある。今回の実行委は「沖縄・安保・天皇制を問う4・28-29連続行動実行委員会」として、28日集会と29日のデモに取り組んだ。
 4月28日は ≪「講和」後70年の日本と「復帰」後50年の沖縄 象徴天皇制・日米安保体制下の日本と沖縄の歴史と現在≫ 集会を文京区民センターで開催し、70人が参加した(大野光明さんと池田五律さんの講演要旨は2〜5頁に掲載)。
 4月29日 ≪反「昭和の日」デモ≫ は内神田尾嶋公園集合。集会が12時、12時半デモ出発と後の行動と重ならないために異例の時間であった。雨が降る中で最初は参加者もパラパラで心配したが、最終的に約70名の参加を得た。  デモ前の集会は、司会の天皇制の戦争責任を追及する日として闘おうというアピールで開始し、主催者より前日の集会の報告を行った。
 連帯アピールは、クワッド反対実の池田五律さんが、5月24日東京で開かれるクワッド(日米豪印の戦略対話)首脳会合反対を訴えた。クワッドは東のNATOを目指しており、南西諸島を戦場とする対中国戦争体制である。5月7日の集会への参加を呼びかけた。
 続いて一坪反戦地主会・関東ブロックの大仲尊さんから、5・15沖縄の日本「復帰」50年を問う行動への参加が呼びかけられた。薩摩の琉球侵略、明治天皇制国家の琉球併合からとらえ返すべき。天皇メッセージが現在の沖縄を規定している。辺野古の違法工事も琉球弧を戦場とすることも許さないと訴えた。
 デモは、靖国通りを通り西神田の百樹の森まで、「琉球弧を戦場にするな!」「天皇制の戦争責任を追及するぞ!」の声をあげた。象徴天皇制と日米安保を解体する闘いの重要性を実感した取り組みであった。
(野村洋子)